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| 自動車メーカーは「ヒトにやさしいクルマ」をつくってくれますが「こう乗りなさい」と具体的には教えてくれません。安全運転は、自己中心的な考えを排除し、常日頃から「ヒトにやさしい走り」を心がけることが重要です。手っ取り早いのは、スピードを出さないことです。 一般道を走行中、誰もが万が一の事態が起こることを望みません。しかし、自分が気を付けていてもスピードレンジに関係なく不慮の事態は起こりえます。そんな時できる限り危険を回避するためには「ゆとり」が必要です。この「ゆとり」とはクルマの性能によるものではなく、自分が持つ能力の幅を意味します。一般的には、ヒトの反応スピードは、視覚から情報を得て約1.5秒かかると言われます。反応時間を短縮するトレーニングも重要ですが、極度に緊張した状態で運転する必要があり、疲労を伴います。具体的な対処法としてドライビング・テクニック上達を優先させるべきです。クルマがコントロール不能になる領域を把握することで、一歩手前のコントロールできる領域を確かめることができます。一般道では危険回避のためのフルブレーキングやクルマが横滑りしてスピン状態になる、といった状況を意図的に作り出すような危険行為はできませんから万が一の状態を体験できません。でも、体験しなくては対処の仕方もわかりませんね。 そこで、ドライビング・テクニックの向上を図る有効な手段のひとつとしてお薦めしたいのが、安全な場所でのスポーツ走行。一般道には存在しない安全な場所とは、サーキットやジムカーナコースです。これらのコースは一方通行でスピード制限がありません。一般公道ではありませんがクルマが走行するコースである以上、好き勝手に走ることは許されません。スピード制限がない分、ある意味道交法よりも厳しい独自のルールが設定されています。なぜ安全な場所なのか。クラッシュパッドやセイフティ・ゾーンが設けられるなど安全設備が充実していることも大きなポイントとなりますが、コースを走るヒトたちの目的が同一である、というところがミソ。その目的がスポーツ走行です。一般道ではどんなヒトがなんの目的で運転しているのかわかりません。例えば前方を走るクルマ。突然右左折するかもしれませんし急停止する可能性もあります。予測しにくい要素が多いのですが、サーキットやジムカーナコースでは、走るヒトたちすべてが同じルールの中、同じ目的を持って走るワケですから、自分が操るクルマや他車の動きを予測しながら運転できるという点で、少なからず安全なのです。 スポーツ走行がもたらすクルマとの関わり方の変化 |